6月14日当サイト管理人;石川はラジオカロス・サッポロ番組放送中、中島公園にある野外彫刻について三つの質問をしました。 回答者は札幌彫刻美術館友の会会長 橋本信夫北海道大学名誉教授です。  <石川>山内壮夫の作品
中島公園中央の、芝生の広場の周りに「猫とハーモニカ」「鶴の舞」「笛を吹く少女」「母と子の像」があります。 橋本先生はどの作品が一番好きですか? <橋本先生>母と子の像
どれも好きですが、等身大で子供をしっかりと抱いている「母と子の像」が楽しげで、温かみのある作品になっています。 母と子のつぶらな目、子供をしっかりと抱いている お母さんの大きな手と、可愛げな子供の姿が気になっています。 <石川>「相響」のシートカバー
キタラの前に卵型のオブジェがありますね。安田侃の彫刻「相響」です。冬になると保護のためシートで覆っています。これについては、どう思いますか? <橋本先生>美術ファンにとっては安田侃の名作の一つが、いつでも観れるということは嬉しいことですが、材質が水に弱いところがあります。 これを札幌の美術品として子孫の代まで残すには、それ相当の対応が必要です。 美 術ファンとして、いつも観ていたいという気持ちはよく分かりますが、ちょとだけ我慢して下さい。
<石川>質問の最後は「どれが一番。中島公園の野外彫刻」です。
<橋本先生>朝倉文夫作の「木下成太郎像」です。 中島公園を超えた質の高い一級品です。 朝倉文夫という日本の彫刻をリードする大人物が、十勝出身の大政治家、木下成太郎の為に作った作品です。

戦時中、朝倉文夫のブロンズ像が400点も潰されて大砲にされました。 その中で、この作品だけが生き残り、非常に貴重なものになりました。 しかも朝倉文夫が一番力のこもっている頃のの作品で、質も非常に高いのです。 以上、6月14日木曜夜8時から9時放送のラジオカロス・サッポロ「山鼻、あしたもいい天気!・ ラジオなかぱ」からの要約です。
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