2006年12月31日

2006年12月の中島公園

2006年12月 の 中 島 公 園

12月の中島公園は銀世界。冬でも映えている景観がある。鴨々川、地下鉄中島公園・幌平橋駅、八窓庵等が工事中だが、歩くスキーや歳の市もはじまった。 

1頁:12月26日の中島公園

 
shoubuike.jpg← 凍結した菖蒲池

「冬に中島公園に行っても寒いだけでしょ」
「冬はどこに行っても寒いのです」
「デパートは暖かいよ」

「屋内はどこでも暖かいのです。豊平館、文学館、体育センター、児童会館、キタラ・・・」
「分かった。もういいよ」

「おまけに、このきれいな冬景色。市街地では見られませんよ。デパートで鴨が泳いでますか」
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豊平館鴨々川から菖蒲池への分水路

 

2頁:冬も活き活き鴨のいる公園

 
kamotobiagari.jpgいっせいに飛び立つ鴨、幌平橋駅裏

「冬は池が凍るから鴨はいないのかと思った」
「池より川の方が狭いから、身近に見れるのです。いっせいに飛び立つ姿は迫力ありますよ」

「どこにいるの?」
「一番多いのは、幌平橋駅裏、それからキタラ近くの白鶴橋・中州橋付近。児童会館裏にもいます。ときどき川も凍結して、鴨が来ないこともあるけれど、融ければ又来ます」

「冬でも生き物がいると活き活きするね」
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姿もいろいろ、11月22日撮影最新画像12月26日、白鶴橋下

 

3頁:12月26日の出来事

 
karasucat.jpg日本庭園北側の公衆トイレ

←「トイレ入りたいの。追っ払って!」
「ダメです。カラスが興奮しています。カラス小母さんが、心変わりして猫小母さんになったので、カラスが猫を恨んでいます」

「カラスが逆さまになって可哀そう」(左下)
「これは逆恨みを表現しているのです」
「なんでも知っているのね」
「想像力です」

「子供が遊んでいます」これだけはホント。 ↓
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この日は逆さにぶら下がるカラスが多かった天文台下で雪像作りを楽しむ子等

 

4頁:シートを被せないと美しい

 
echohadaka.jpg←12月8日はシートの補修のため裸の「相響」

←「裸の『相響』です。素晴らしいですね」
「野外彫刻が裸なの、当たり前でしょ!」
「冬は雪が降るので着物をきるのです」

「そんなこと、聞いた事がない」
「着物が破れたので、つぎを当てに持って行ったのです。ラッキーでした」
「うっそ〜!」

「キタラに行ったら、よく見てごらんなさい。着物きていますから。つぎも当たっていますよ」 ↓
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歳の市、中島公園駅1番口より徒歩1分補修完了、再び防水シートで覆う

 

5頁:中島公園トピックス

 
a061204koujinakajima.jpg←中島公園駅工事の為切り倒された木々

← 工事中の遊戯(ちびっ子)広場。中島公園駅にはエスカレーターも付き、キタラへのアクセスも少しだけよくなる。

キタラ中庭は文字通り庭。屋根がないので、ツリーにかかる雪は本物。

札幌コンサートホール・キタラは「さわやかな社交の場」無料の演奏会を利用して実際に体験してみよう。 コンサートが終わり、中島公園駅に向う人々。 ↓
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キタラ中庭の大型クリスマス・ツリーコンサートの余韻を楽しみながら地下鉄駅へ

今月の一枚 アーバン中島公園

 
都会的な中島公園が好き。しかし、これは中島公園の一つの顔にすぎない。 水と緑の公園。キタラ、文学館のある芸術の公園。 豊平館、八窓庵のある歴史ある公園。 多くの顔をもつ中島公園は100年の歴史をもつ札幌の老舗公園として、多くの市民に親しまれている。  
kousoubiru640.jpg

管 理 人 の つ ぶ や き

 「お前がカモだ!-3」薄野編
「わたくし、カモ博士と言われてますの」
「中島公園カモ番記者です。1月の鴨の水辺危機の際には多少なりとも、お役にたったのではないかと自負しています」
「あれは、わたくしが、お電話差し上げたので鴨ちゃんが助かったのよ」
薄野の西にある「小さなスナック」での会見は、見栄の張り合いで始まりました。

「初めて会ったとき、私のこと怖いと思わなかった? 私も怖いのよ。ナンパする人いるんだから」
あれは3年前のこと。中島公園でママさんが鴨に餌をやる姿を見て、「こんにちは」と声をかけると、私をジロリと見て、そっぽを向くではありませんか。 ずいぶん愛想のない人だなと思いました。以来2年半、公園内でのすれ違いが、数え切れないほどありましたが、お互いに知らん振りです。


「お客さんから何と呼ばれますか」
「ママさん、ママ、ババア、Kさん、Kちゃん」
「ババアはひどいですね。Kちゃんにしましょう。息子と同じくらいですから」

Kちゃんは若いころ、視力が下がる病気に罹ったそうです。医者から緑を見るように薦められ、近くの中島公園に通うようになりました。

そこで出会った鴨が愛らしく、やみつきになったそうです。以来13年間、吹雪の日も病気の日も、休むことなく、鴨に餌を与え続けています。


「野鳥の会の人はね。野鳥に餌をやってはいけないというのよ。一体なに考えているんでしょうね。

『中島公園の鴨が野鳥ですか?』って言いたいのよ。パンやらなきゃ皆、死んじゃうよ。歩いているとこ見てごらん。腹が地べたにくっついているじゃない。太りすぎよ。シベリアどころか、ウトナイ湖までだって飛べやしないよ」Kちゃんは次第に興奮してきました。私はうなずきながらも、なだめるように言いました。

「全くそのとおりです。その話ラジオで話しましょうか」
「ラジオって?」
「山鼻、あしたもいい天気、FMラジオカロス78.1MHz、ラジオなかぱです」
Kちゃんに促されて、番組の概略について話しました。聞き終わると彼女は、驚いたことに、店内のお客さんに向って、こう呼びかけましたた。

「みなさん、こちらの方ラジオで中島公園のことを話していらっしゃるの。次の放送は12月28日ですから、皆でお店で聞きましょう!」気持ちは有難いけど、何となく不安です。

「オレ、ラジオ好きだよ」「犬の散歩は中島公園」「ボク、山鼻に住んでるの」とか店内のお客さんの反応は、予想に反して極めて好意的でした。それに気をよくして、あらかじめ用意しておいた、名刺型チラシをぺこぺこ頭を下げながら配りました。

                      *               *               *               *              *

「あの人、いい人だね」エレベーターに乗っていた見知らぬ男が、私に声をかけました。
エレベーターの前では見送りに来ていたKちゃんが、ニコニコしながら手を振っています。
「あの方はスナックHのママです。お店の中はカモでいっぱいですよ」
「おっと危ない!カモになるのは、ごめんだよ」

「写真や人形のことですが.........」←何となく言いそびれた一言です。Kちゃん、ゴメン!



「お前がカモだ!-2」一度目は空振り
「お前がカモだ!」の続編です。 行きがかり上、一人で薄野のスナックに行って、「自分がカモか」確かめることになりました。

「美人の鴨ママさんはどうだった?」友人は聞いた。
「それがね〜......。行ったけど、閉まっていたんだ.........」
「それでいいんだ。それは賢い」閉店がなぜ賢いのか、話が全然かみ合わない。

ママさんに初めて声をかけたのは7月下旬のことです。4番目に現れた、母子鴨の追跡中でした。

時期遅れで10羽も巣立ったのを喜び、「今さら十郎一家」と名付けました。この母子鴨に、特に目をかけていたのです。

彼女はいつものように、レジ袋に入れたパンの耳を少しずつ、取っては撒いていました。

「6羽しか見えませんね〜。又1羽(カラスに)獲られたのかな〜」と話しかけると、
「あの子は小さいくせに、すぐ単独行動をとるのよ。あっち!」と指をさす。

「凄い!」と思わずつぶやきました。彼女は同じ日に巣立った子鴨の、大きさの違いが分かるのです。以来、野鳥観察の達人として尊敬するようになりました。


「7時頃行ったんだけど、シャッターが降りていたので、本屋で立ち読みして8時ごろ、また行ったら閉まっていた。女房には近所の寄り合いと言っているのに、困ったもんだよ。」
「そうか、奥さんには内緒か。それは賢い。うまくやれよ」
なにが”うまくやれ”ですか。妻に、一人で薄野のスナックに行くと言ったら、心配するに決まっているではないですか。

「お店に一緒に行ってあげる」との、有難い申し出もありましたが、一人で行くことにしました。身の安全を保障できないからです。私一人ならなら、何があろうと「土下座と死んだふり」で何とかなりますが、連れがいてはそうも行きません。

もう一度、勇気を振り絞って行ってきま〜す。報告をお楽しみに。
タグ:動物
posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 12月の中島公園
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