2010年11月30日

2010年11月の中島公園

中島公園2010年11月

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中島公園の11月は冬の一歩手前。 晴れたり、雨が降ったり、雪が降ったりする。 タイトル画像は「八窓庵」。 紅葉に囲まれ、屋根には落ち葉。札幌では珍しい江戸時代の茶室である。  2010年11月29日更新

今月の1枚 菖蒲池東側の散歩道

「楽しい食卓、朝の食卓」 頭のてっぺん

 

1頁:秋の終わりか中島公園

 

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←札幌護国神社北側は落ち葉のジュータン 

なかなか紅葉にもならず、出足の鈍い秋だったが、振り返ってみると長い秋を楽しませてもらったものだ。晩秋ともなれば、落ち葉の季節。落ち葉のジュータンもあるし、処理を待つ落ち葉の山もある。この時期、中島公園の水鳥は主としてマガモ、それにカルガモが少し、アオサギ、オシドリなども時々観れる。毎年来てくれるカワアイサが観られない。 今年は来てないのだろうか。年々減っている感じだ。

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航跡を引いて泳ぐカモたち。左はパークホテル。

望遠で水鳥を撮るカメラマン。中島公園菖蒲池。


 

2頁:中島公園11月のあれこれ

 

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←冬囲いに囲まれた「笛を吹く少女」山内壮夫 作
水と緑の中島公園は、冬になると雪と氷の世界に変わる。 マガモ等の水鳥は凍結した池より、中島公園の中を流れる鴨々川に移動する。11月は秋から冬への乗り換え季節。 普段見えないものが見える季節でもある。 例えば、冬囲いの竹に囲まれた彫刻もその一つだ。いずれ雪に埋もれる。ボート乗場は不要な板は外してある。 多分、猫が住みつかないようにする、一つの手段と思う。しかし、猫は何とか寝ている。逞しいものだ。

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鴨々川の北側、中島公園出口。薄野へ流れる。

休眠中のボート乗場で寝る三匹の猫。


 

3頁:中島公園いろいろな出来事

 

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←中島公園に隣接する伊夜日子神社。
地下鉄幌平橋駅近くに、札幌護国神社と伊夜日子神社がある。 両方とも七五三で賑っている。日本庭園の冬季閉園は「文化の日」翌日の11月4日だが、今年は7日まで延長した。8日から来年の4月下旬まで閉鎖される。 園内の八窓庵は積雪期間中、プレハブで囲まれて保護される。豊平館は結婚式場として利用されている。 国指定重要文化財としては、大変珍しいことと思う。結婚記念撮影の為に外に出て、中島公園内の景観のよい所で撮ることも多い。

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日本庭園、今年最後の開園日は11月7日(日)。

豊平館で結婚式菖蒲池で記念撮影。

 

4頁:中島公園芸術の秋、イベント等

 

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←130周年の国指定重要文化財「豊平館」
豊平館は開館130周年を迎え、12日より8日間の連続記念イベント「豊平館をアートする」が開かれた。老巧化が進む同館の改修方針を考える、検討委員会の初会合も開かれた。道立文学館では懐かしいテレビドラマや映画などの脚本170点を展示する「脚本展」が開かれた。札幌パークホテル、ノボテル札幌、それから札幌コンサートホール・キタラの周辺や中庭では、美しいイルミネーションが観られる。積雪にもよるが、12月中旬になると「歩くスキー」のコースも設定され、スキーセットの無料貸出もある。

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自由広場のトイレはフォトギャラリーのようだ。

道立文学館で「脚本展」今、札幌に蘇るシナリオ


 

5頁:11月初旬、紅葉の中島公園

 

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←紅葉の国指定重要文化財「八窓庵」
今年の紅葉の盛りは例年よりやや遅く11月に入ってからだった。 10月にはまだかまだかと思ったが、11月になってみれば、長い秋をありがたく思った。八窓庵は札幌では珍しい江戸時代の茶室だ。 今の滋賀県から移設されたものである。日本庭園は外国人にも人気がある。 美しい紅葉をバックに写真を撮りあう姿も楽しそう。道立文学館近くの、この大きな木の紅葉は見事だ。 なかなか来なかった紅葉シーズンだったが、やっと出会えた。 11月7日撮影。

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日本庭園を楽しむ外国人観光客

文学館前の見事な紅葉

今月の一枚  菖蒲池東側の散歩道

  

葉を落として枯れ木のような木々、ナナカマドの赤い実、紫陽花の黄緑、常緑樹の緑、枯葉の茶。 11月中旬の寂しそうな風景。 立ち止まっている2人は何を観ているのだろう。 対岸の紅葉か水鳥か。

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「楽しい食卓、朝の食卓」より抜粋

 頭のてっぺん 

北海道新聞「読者のページ」にこんな投稿があった。 「何を思ったか、夫が6月からヒゲを伸ばし始めた」と書いてあった。 自由人のようになって朝夕、中島公園を散歩しているそうだ。

投稿者はS.T子さん。 夫のSさんはヒゲの力で、自分を変えたそうだ。 ヒゲを伸ばしたくらいで自由人になれるSさんが羨ましい。私もあやかりたいものだ。

そう思うと、私はSさんに会ってみたくなった。 中島公園を朝夕、毎日散歩していると言う。 中島公園近所の住人である私も、知らずに何処かで会っていたかも知れない。 

先ずは何方がSさんか識別する必要がある。 手がかりは四つだ。 男性、年齢、ヒゲ、頭のてっぺん。 
(頭のてっぺんがどうかは、投稿には書いてあったが、ここには書かない)

私は頭の状態を表す○○の2文字は大嫌いなので、禁止用語と定めている。 皆様も心得ていてほしい。

「男性とヒゲはすぐ分かるのですが、問題は頭のてっぺんですね」
「なんで?」
「公園を散歩する男性の殆どは、帽子を被っています」
「初対面の人に脱いで下さいと頼めないよね」

「そこで相談なんですが、先ず私から『おはようございます』と声をかけ、帽子を脱いでお辞儀をするのはどうでしょう?」
「うん、それは好い考えだね」

Aとは、全く気が合わないが、珍しく意見が一致して嬉しかった。 たとえ気が合わなくても、同居している以上は穏やかに暮らしたいものだ。
初対面のSさんに礼を尽くして、帽子を脱いで挨拶をすれば、それに応じて、帽子を脱いで挨拶を返してくれるだろう。 我ながらいい考えだ。

「嬉しいですね。貴女もそう思いますか」
「アンタが脱げば、安心するでしょ」
「安心?」
「『俺の方が多い』とかね」

11月27日の中島公園

銀杏の葉が無くなれば秋も終わりに近い。 2km先はJR札幌駅、突き当たりだ。  

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池には水鳥が見えるが、これももう直ぐお仕舞い。 氷が張れば鴨などの水鳥は居なくなる。 101127ikekitamon.jpg


豊平館は130年目を迎えた。 2012年より4年かけて、全面改修する予定だ。 
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今日は札幌交響楽団のコンサート。 地下鉄が止まるたびに沢山の人たちが降りてくる。  
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行楽には、ちょっと寒いが今日は土曜日、訪れる家族連れもチラホラ。 少し寂しい中島公園。 

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posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 11月の中島公園