2009年12月31日

2009年12月の中島公園

中島公園2009年12月

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中島公園の12月は、雪と氷に覆われているのが普通だが、中旬までは気温は比較的高く、鴨(マガモ)も菖蒲池で泳いでいた。 23日になり歩くスキーが始まり、年末には恒例の歳の市が開かれた。 画像は下旬になっても凍結がまだら模様の菖蒲池。 12月29日更新 

1頁:12月27日の中島公園

 

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←年末恒例の歳の市

←歳の市も創成川ぞいでやっていた頃は、100軒も立ったと言うが、最近は3,4件と寂しくなっている。毎年、12月25日ころから、地下鉄中島公園駅付近で開いている。市電電停「中島公園通」より3分くらい歩くと中島公園西側出入口(左下の画像)がある。 鴨々川に架かる公園橋を渡って、左側が豊平館、右側に行くと、天文台、札幌コンサートホール・キタラだ。キタラ中庭のツリーにかかっているのは本物の雪。 ここは吹き抜けになっている。 クリスマスが終わったので飾り物は外されていて、少し寂しい。 ↓

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公園橋より見た鴨々川、画像右側は豊平館

札幌コンサートホール・キタラ中庭


 

2頁:12月27日の中島公園-2

 

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←キタラに近い「中州第1号橋」下の鴨(マガモ)

冬になると鴨の棲家である菖蒲池が凍結する。 冬の鴨は近くを流れる鴨々川で見られるようになる。一番多いのが地下鉄幌平橋駅裏、二番目は中州橋付近。 児童会館、水天宮付近の鴨は少なくなった。凍結した池は雪が積ると陸地と区別しにくいので、柵で囲み、立入禁止札をつけている(左下の画像)。今年は池や川の水辺に、新しいベンチが沢山、新設された。  ↓

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凍結した菖蒲池、向こう側は閉鎖中のボート乗場

東屋の向こうに見えるのは新しく設置されたベンチ


 

3頁:12月23日歩くスキー開始

 

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←木々の部分が中島公園(南側)

今年は冬の来るのが遅い。 歩くスキーコースがオープンできるか危ぶまれたが、予定通り23日のオープン。

←21日に大雪が降ったのだ。

体育センターの横に「歩くスキー無料貸出所」がある。

ほぼ平坦な1kmコースは初心者向き。 周辺ホテルに宿泊している観光客も利用している。

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中島体育センター脇にあるスキー無料貸出所

冬季間設定される「歩くスキー・コース」

 

4頁:12月中旬の中島公園

 

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←12月18日、キタラ広場前の「相響」補修工事

安田侃氏の作品「相響」はキタラのシンボル。 そのためか、管理も行き届いている。 

←何回も補修工事が行われ、冬は防水シートを被せて保護されている。12月17日は抜けるような青空に真っ白の雲が浮かぶ、いい天気だった。キタラ広場前も雪で覆われている(左下の画像)。この時期、いつもなら全面凍結している菖蒲池も、一部分の凍結だけ。 鴨も元気に泳いでいる。  ↓

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12月17日、札幌コンサートホールのエントランス

12月14日、一部凍結している菖蒲池の鴨


 

5頁:12月初旬の中島公園

 

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←12月7日、国指定重要文化財豊平館

←池と雪と豊平館。 この風景はこの時期しか見れない。 間もなく池は凍結し、鴨も棲めなくなる。左下の風景も、この時期しか見れない。 秋から冬に行こうとしている中島公園の様子だ。池は凍結していないが、柵を回らし立入禁止札を下げている。 積雪ポールも立てられている。子供たちのアノラック姿も冬らしい。 すっかり冬の準備を完了した中島公園の姿。雲間に月がうかがい見える、奇麗な夜景だったが、写してみればこの程度。 キタラ広場前の「相響」。 ↓

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12月2日、子供たち、鴨、カラス、積雪ポール

夜景と彫刻「相響」、キタラ前広場


今月の一枚 凍結しかけた菖蒲池

 

冬が来れば菖蒲池は凍結し、雪が積り白一色の世界となる。 今は冬でもなければ秋でもない。 この時期だけに見える風景を楽しんでいる。 水、鴨、氷、雪、それに青い空と白い雲。 12月17日の中島公園菖蒲池。

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楽しい食卓、朝の食卓 

 中島公園を道遺産に

中島公園の景観を残すことは、札幌の歴史を残すことと同じと思います。中島公園は明治時代の公園としては非常に珍しく、地元住民の意思で造園されました。

菖蒲池の向こうに望む藻岩山の景観は絶景です。札幌の父なる山、藻岩山あっての中島公園です。その藻岩山連峰が最近、高層ビルの建設で徐々に隠れ始めています。
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北海道遺産という制度があります。

首尾よく中島公園が北海道遺産に選ばれれば、景観を守ろうと言う札幌市民の意識も高まります。 

地域住民の協力も期待しやすくなるでしょう。

豊平館や八窓庵は札幌市内から、中島公園へ移築されたものです。

中島公園に移築された国の重要文化財である、豊平館や八窓庵は、古き良き札幌の景観とともにあることで、移築の正当性を主張できると考えます。 

ビルの谷間に隠れてしまうのなら、元の場所にあったほうがいいでしょう。

ところで、中島公園の隣は薄野です。 夜の街として知られていますが、もう一つの顔は寺町です。

中島公園周辺から薄野にかけて寺や神社が数多くあります。 その他、札幌の古い部分が残されています。 札幌も900年すれば千年の古都であることを忘れてはなりません。

札幌駅前の発展が著しく感じる今日この頃ですが、地元の方も気にかけることはありません。 幸い、薄野を含めた中島公園周辺には札幌の古い部分が残っています。 

新しいものを作るより古いものを残すほうが重要です。少なくとも札幌南部については「歴史ある街」を目指すべきと思います。

中島公園の北海道遺産指定は、その第一歩です。藻岩山を含む中島公園の景観を残すことは、札幌の歴史を残すことと同じではないでしょうか。

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posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 12月の中島公園