2009年06月30日

2009年6月の中島公園

中島公園2009年6月

titlejune.jpg
中島公園の野外彫刻の清掃をした。 鴨々川の清掃にも参加した。 中島公園が奇麗になることは私の喜び。 もちろん、公園管理者がキチンと清掃してくれている。 利用者が汚さない為の運動と理解している。6月は中島公園最大のイベント「札幌まつり」が開催される。画像は香の広場の彫刻「笛を吹く少女」山内壮夫の作品。

1頁:花、人、動物がいる公園

 

090626bungaku.jpg

←6月26日 文学館裏側

文学館の裏口から地下の喫茶に降りる階段があるが、あまり知られてないような気がする。 人が人と仲良くし、人が動物と仲良くすることは、良いことと思う。 人に対しては笑顔と会話でよいが、動物は、エサがないと近づいてくれない。なるほど、菖蒲池を絵で描くとこんな具合なのか、と感心しながら見ていた。 帰りがけにパチリと一枚。話しかけると笑顔で応じてくれるから公園が好き。

090623kamo.jpg090623shase.jpg

6月23日 豊平館目の池

6月23日 菖蒲池西岸、藤棚の北側


 

2頁:6月の花

 

jn090607fuji.jpg

←6月7日、園路の藤棚

地下鉄中島公園駅から札幌コンサートホール・キタラに行く園路に藤棚がある。 

作ってから10年が過ぎ、最近、花がよく咲くようになった。

6月中旬はポプラの綿が舞い、アカシアの花が咲く。

菖蒲池など池のいたるところにキショウブが咲いている。 よく観るとキショウブの陰からアオサギが飛び立とうとしていた。

jn090613akasia.jpgjn090607aosagi.jpg

6月13日、(ニセ)アカシアの花、菖蒲池南側

6月7日、日本庭園東側、キショウブとアオサギ


 

3頁:鴨の雛がが26日になっても現れない

 

jn090529aosagi.jpg

←5月29日 菖蒲池南側 アオサギ

以前は、島に居て岸には寄り付かなかったアオサギも、今はよく、岸辺に来る。ここは菖蒲池南側。キタラから中島公園へ行く途中。 豊平館側の橋を渡るとき、左側の大きな木に親鳥からエサをもらうため、首を出していた。 5月中はよく、オシドリ♂を観たが、6月になってから観ない日が多くなった。ところで、6月26日になっても鴨の赤ちゃんが現れない。 こんなことは6年間で初めてだ。6月の初旬には現れていた、一番遅くても6月16日には観ることができた。 一体どうしたのだろう?

jn090612mukudori.jpgjn090601osidori.jpg

6月12日 豊平館に近い橋 巣の中のムクドリ 

6月1日 オシドリ♂ 「菖蒲池」の看板近く


 

4頁:中島公園清掃ボランティア

 

jn090607seisou.jpg

←6月7日 水を抜いた鴨々川で清掃作業

6月7日は「クリーン鴨々川清掃運動」に参加した。 朝から雨が降り、その中での清掃作業だった。学生など若い人がたくさん参加しているのを見て、頼もしく思う。

中島公園内の野外彫刻の清掃を実施した。中島公園近所の住民、近隣ホテルの方々、それに美術愛好者が協力して行った。 主催は「中島公園モニュメント研究会」及び「札幌彫刻美術館友の会」です。

jn26parkhotel.jpgjn6wax.jpg

ボランティアによる野外彫刻清掃活動

朝倉文夫のブロンズ像「木下成太郎先生像」


 

5頁:

 

jn090530loveeath.jpg

←ラブアース・クリーンアップin北海道

5月30日は、「こみゼロの日」。この日は朝から風が強かった。強風の中での、ラブアース・クリーンアップin北海道の恒例行事、「ごみ拾いウォーク」が開催された。

地下鉄中島公園駅より幌平橋駅まで続く露店通りを歩いてみた。10時過ぎは雨も一時的に止んでいた。新しく出来た地下鉄中島公園駅3番出入口から出た所がお祭りの始まり。 そこから幌平橋駅近くまで露店が並んでいた。


jn090614migoc.jpgjn090615wanwan.jpg

北海道神宮例祭(札幌まつり)14日〜16日

本物の子犬 対 玩具の子犬


今月の一枚 「木下成太郎先生像」清掃

 

6月20日午前中、このブロンズ像と、芝生の広場の山内壮夫製作の4点の彫刻の清掃をしました。 その他の彫刻の説明を聞き、計測もして彫刻データの収集・記録をしました。 

主催は「中島公園モニュメント研究会」です。 私も一会員として、ホームページやブログで呼びかけました。 

訪問者で参加してくれた方に、この場でお礼申し上げます。 「ありがとうございました(このHP管理人)」

choukoku640.jpg

「楽しい食卓、朝の食卓」より転載 

 優しく楽しく奇麗に
「木下成太郎先生像」のことをご存知でしょうか? 
kinosita.jpg
「東洋のロダン」と称された、日本を代表する彫刻家 朝倉文夫の作品です。 

そして、台座の上に鎮座する木下成太郎先生は、武蔵野美術大学の創設者でもあります。

烏の糞で汚れた 「木下成太郎先生像」ですが、水をかけ、乾拭きすれば奇麗になります。

水と緑の中島公園は、歴史と芸術の公園でもあります。 国指定重要文化財豊平館は、あの有名な鹿鳴館より古いのです。 

そして、同じく重文八窓庵は、江戸時代に建てられた茶室で、滋賀県より移築されたものです。 

それらに加えて、中島公園第三のお宝として、再認識されると期待されているのが、朝倉文夫作の「木下成太郎先生像」です。 今は森の片隅にひっそりと置かれた感じです。

一人で、話し方の練習をしていると、突然QPが口をはさんできた。 
「アンタ、いつから美術が好きになったのよ」
「はい、つい最近のことです」
「すぐ、知ったかぶりするんだね」
「中島公園のことになると、つい熱くなります」
「少しはアタマを冷やしなさい」
「分かりました」
「知らない人が聞いたら、本気にするからね!」
「はいはい」

と言う訳ですから、書いている私は正確を期しているつもりですが、間違い、勘違いなどあると思います。あらかじめお詫び申し上げます。

中島公園で特に貴重な野外彫刻の一つとして、朝倉文夫 作の「木下成太郎先生像」を挙げなければなりません。 質の高い一級品と言われています。 札幌の至宝というよりも日本の宝と言うべきではないでしょうか。

朝倉文夫という、当時の日本彫刻界をリードする大人物の作品が中島公園だけに残されたのです。 まさに奇跡です。 戦時中、物資不足のため、朝倉文夫のブロンズ像が400点も潰されて大砲にされました。 

その中で、この作品だけが生き残り、非常に貴重なものになってしまいました。 しかも朝倉文夫が一番力のこもっている頃の作品で、質も非常に高いのです。

「木下成太郎先生像」は、武蔵野美術大学 校友会関係者にも注目されています。 美を愛し武蔵美(ムサビ)で学んだ方々の間でも、知られるところとなったのです。

「だからといって、あんたが威張ることないでしょ」
「立派な銅像ですが、森の片隅で寂しそうです」
「前に、テレビに出たよ。一緒に観たでしょ」
「刑事ドラマの殺人現場じゃあないですか。あんな扱いじゃダメです」

TVドラマのタイトルは忘れましたが、札幌市内の寂しい場所として、ドラマに使われたことを覚えています。 横たわる死体の側にある銅像が不気味に見えました。こんなことではいけません。

korogari.jpg
ところで、2年前のことですが、「札幌まつり」最終日の夜、山内壮夫の「母と子の像」が、転がされて地面に横倒しになりました。 

数日後、真っ黒な目をした母子像を見て、暗澹とした思いに駆られたことを、今でも覚えています。 多分、火の付いた花火を目に刺されたのでしょう。

郷土出身の日本を代表する彫刻家の作品を、こんな風に粗末に扱って良いのでしょうか。 美術品として正当に扱われるべきと思います。

この「事件」がきっかけで、「中島公園モニュメント研究会」(代表、札幌彫刻美術館友の会 橋本信夫会長)が結成され、私もお手伝いすることになりました。

同研究会では、中島公園内に設置されている野外彫刻の勉強、清掃、調査などを行っています。 3回目の今年は、こう呼びかけています。

みんなで 彫刻にそっと、触れて見ませんか。
誰でもできるお掃除です。小さなお子様も おじいちゃんおばあちゃんも大歓迎です。

ここまで書いたり、声を出して読んだりしていると、叉QPが口をはさむ。
「掃除なんかに誘ったって、誰も来ないよ」
「やらなければ、ならないのです」
「家の掃除、やったことないでしょう」
「彫刻が汚れているのです!」
「私がやんなきゃ、家だって汚れてるんだよ!」

「やらねば、ならぬのじゃ〜」
「はぁ?」

ヒュルリー ヒュルリーと風の音 すがるQP振り切る私
「止めて下さるなQP殿、落ちぶれ果ててもnakapaは武士じゃ〜


「武士? あっ、宮仕え だったことね」
「さようでござる」
「無職だからって、ひがまないでね」
「素浪人でござる」
「ホントだね。 あんたはノロマのスロー人。 お掃除は素早くやるんだよ」


 緑色文字の部分はフィクションです。
posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 6月の中島公園