2009年04月30日

2009年4月の中島公園

中島公園2009年4月                

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4月の中島公園は前半温かく後半寒かった。「うべ彫刻ファン倶楽部」の7名が彫刻見学旅行に寄ってくれた。菖蒲池にそそぐ鴨々川に水門が作られたが閉じていた為、豊平館前の池は一時水が無くなってしまった。画像は菖蒲池南側。

1頁:水門開放前後、豊平館前の池

 

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←菖蒲池への水路は閉ざされていた4月5日撮影

去年の秋、キタラ近くの中州橋横に水門が作られた。 これが閉じていた為、池に水が流入しなくなった。冬だからと言って、池のへの通水を止めていいのだろうか。3年前沢山の池の鯉が消滅した。 公園の散歩者の噂では、河川工事の影響で、池に流入する水量が極端に減り、鯉が酸欠で死んだと言う。当局からの発表は何もないので、噂を信じる人は多い。 だから、冬だからと言って池への通水をとめることに懸念する人は多い。通水を止めたら、池が死ぬのではないかと心配している人は多い。 本当のところはどうなのだろう?

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4月9日、水が無くなってしまった、豊平館前の池、

4月19日、水門が開かれ水量が増えた


 

2頁:中島公園春の花便り

 

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←キタラ前広場のクロッカス4月9日撮影

中島公園での花々の開花は、街中より遅く、とても待ち遠しい。

開花の一番バッターはクロッカス、9日になると蕾も開きそうな気配だった。咲いている期間も短く、下旬にはすっかり見えなくなっていた。 今年はキタラ広場前や、幌平橋駅前のクロッカスの咲き具合は例年に比べて少なかった。ツツジが咲き始めれば、花々は次々に咲いて、桜が咲いて中島公園は花盛りとなる。

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菖蒲池西岸のツツジ4月19日撮影

こぐま座と白いツツジ4月25日撮影


 

3頁:日本庭園、ボート4月25日開始

 

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←日本庭園4月25日開園

ゴールデンウィークが近づくと、中島公園は全開となる。 日本庭園が開き、ボートは営業開始。 テニスコートもオープンする。

それ以前の、4月11日に、今年初めてのフリーマーケットが開かれた。 今年は4年ぶりに日本庭園開園と同時に、八窓庵が公開された。 ボート再開初日(25日)はお天気もまあまあで、漕ぎ出す人もいた。 次の日曜日の朝方は雪が降り、午後になっても雨が降る、あいにくの天気だった。

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ボート乗場4月25日営業開始

豊平館近くの橋、ボートと鴨

 

4頁:中島公園の動物たち

 

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←4月3日の菖蒲池はまだ、氷が張っている
菖蒲池北側は4月になっても、まだ氷がある。 融けかけた氷上は、猫にとって危ない遊び場だ。 精一杯の用心か、氷を推し量るように歩いている。このオシドリは本当に不思議な存在だ。 マガモの群れに混ざって一羽で越冬している。 自分はマガモと思っているかもしれない。アオサギにとって、この場所はお気に入りのようだ。 春になると、いつものようにアオサギが一羽やってきた。 菖蒲池西岸、藤棚の辺りからの撮影。

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中州橋近くの鴨々川のオシドリ、4月12日撮影

ピンボケですが島の上はアオサギです4月19日撮影

 

 

5頁:春を迎えた人々

 

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←4月29日、こぐま座前の遊戯広場

春は人を呼ぶから好きだ。 こぐま座前の小さな遊園地は、子連れのファミリーでいっぱいだ。中島公園ほぼ中央の広場は野外彫刻と薔薇の花壇で囲まれている。 芝生の広場になっている。 

ここには犬の散歩の人が、よく集まる。あまり吠えない躾の行き届いたワンちゃんが多い。しかし、どこの世界でも例外はある。犬の嫌いな人への配慮も必要だ。4月は下旬になって寒くなった。 それでも、春ともなれば水が恋しい。 ここはキタラ前広場の近く。 この川の水は菖蒲池にそそぐ。

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4月20日、中島公園ほぼ中央の芝生の広場

4月25日キタラに近い小川、橋の向こうは芝生の広場


今月の一枚 茶室 八窓庵

 

4年前に積雪のため、倒壊した国指定重要文化財「八窓庵」。 去年10月修復完成。 江戸初期の茶室。
1933年、滋賀県(江州)から札幌市内へ、更に中島公園日本庭園内に移築(1971年)された。

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管 理 人 の つ ぶ や き 

 うべ彫刻ファン倶楽部  

4月20日、山口県からいらした「うべ彫刻ファン倶楽部」の皆様を、「札幌彫刻美術館友の会」のメンバーが、ご案内しました。 

同倶楽部は2008年、宇部市内にある約180点の野外彫刻を観光資源として生かそうとして結成されました。 4月20日、大通公園の彫刻を見学した後、中島公園を訪れてくれました。

1時間ほど見学して、次の目的地、旭川に向けて出発しました。 旭川市は野外彫刻保全運動について実績があります。 

ところで皆さん、ご存知でしょうか? 緑と花と彫刻のまち宇部には、「宇部市ふるさとコンパニオンの会」があります。

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札幌とは遠く離れた宇部市で、野外彫刻の清掃に取組むご一行様が中島公園にも来て下さいました。

中島公園近所の住民としてはとても嬉しく思いま
す。

最初に「木下成太郎先生像(朝倉文夫)」をご案内しました。 左の画像です。


木下成太郎先生像を後にして、中島公園ほぼ中央の芝生の広場に向いました。 

ここには山内壮夫の彫刻が4点もあり、あたかも薔薇の花壇に囲まれた「山内壮夫ワールド」のような空間です。

「鶴の舞い」「猫とハーモニカ」を見学しました。いずれも山内壮夫の作品です。

ここは可愛いワンちゃんが沢山、遊びに来る、薔薇と彫刻に囲まれた開放的な芝生の広場です。 まるで、愛犬広場のような感じにもなっていますが、公園には犬に馴染めない方も散歩に来ます。 マナーを守って人間同士も仲良くしたいものですね。


「母と子の像(山内壮夫)」は2年前悪質ないたずらに遭いました。 転がされたり、目に花火を突っ込まれて黒こげにされたりしたのです。 その後、地域や学校での取組みもあり、いたずらは止みました。

この事件を契機に「中島公園モニュメント研究会」が発足し、野外彫刻の清掃運動に取組みました。私も微力ながら協力しています。 

この広場には、もう一点、山内壮夫の作品があります。 薔薇に囲まれた「笛を吹く少女」です。


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札幌コンサートホール・キタラ前広場に安田侃の「相響」があります。 

卵形の彫刻は、まるで恐竜の卵のように見えます。 

この彫刻はイタリア製の大理石で出来ています。 

水に弱いので降雪期にはシートを被せて保護しています。

「シートを被った姿は不細工ではないか」と、私の運営する「中島パフェ」掲示板でも論争が起きたことがあります。

このことは野外彫刻についての理解を深めるキッカケになりました。


地下鉄中島公園駅近くの九条広場に山内壮夫の彫刻「森の歌」があります。

この彫刻は、噴水の真ん中にあったものを、中島公園の再整備で、この場に移されました。 周辺の整備が期待されます。 

現在のところは地下鉄駅工事が終わったばかりなので将来の環境整備を楽しみにしています。。


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山口県からいらした「うべ彫刻ファンクラブ」の7名様と、ご案内役の「札幌彫刻美術館友の会」のメンバーと一緒に記念写真を撮りました。


ご一行様は、盛り沢山のスケジュールで、お忙しい中を中島公園にも立ち寄って下さいました。

最初にお会いしたとき「中島パフェ見ましたよ」と、言って頂いてとても嬉しく思いました。 

中島公園をPRするウェブサイト「中島パフェ」を運営する近所の住民として、心から感謝します。

「うべ彫刻ファンクラブ」の皆様、お疲れ様でした。

これからも更に交流が深まることを願っています。

               ( 「中島パフェ」管理人)

posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 4月の中島公園