2007年12月31日

2007年12月の中島公園

中島公園2007年12月

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中島公園の12月は本格的な冬の始まりだ。中島公園は雪で覆われ一面の銀世界となる。菖蒲池は凍結し、鴨たちは鴨々川に移動する。年末には歳の市が開かれる。今月は札幌市中島児童会館の取材をした。

1頁:美しい冬景色ですが…

 

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←自由広場

冬景色が好きです。 真っ白な雪、そこに映る影が美しい模様となって、目を楽しませてくれます。


しかし、美しいのは人の手が加わるまで。 人が歩き足跡がつき、除雪が始まり掘り返されて、徐々に破壊されて行きます。 


この美しい雪原は長靴を履かないと歩けない。足跡がつき、除雪されて始めて普通の靴を履いた人が歩けるようになる。 便利さと美しさの両立は難しい。 永遠の課題ではないでしょうか。

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キタラ広場前の小川

札幌コンサートホール・キタラ


 

2頁:児童会館をラジオで紹介

 

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←ラジオカロス・サッポロ、スタジオの館長さん


「中島パフェ」のラジオ番組「ラジオなかぱ」は中島児童会館の館長さんをゲストに迎え、楽しくて為になる児童会館について話して頂きました。

中島児童会館は「じーかん」と呼ばれています。

1949年に日本で最初の公立の児童会館として開館しました。

隣の「こども人形劇場こぐま座」とつながっています。

開館は祝日、休日を除く、月曜から土曜日です。

午前8時45分から午後6時までのオープンです。

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児童会館

図書室でくつろぐ子供たち


 

3頁:キタラ経由と文学館経由の園路

 

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←こぐま座(左)と児童会館(右)

児童会館と こぐま座は廊下でつながっています。 12月初旬は、まだ積雪はありません。 ここからキタラ方面と文学館方面に分かれます。

中島公園内の主要園路は2本あります。 ひとつは中島公園公園駅からキタラ経由、幌平橋駅。 もう一つは中島公園駅から文学館経由、幌平橋駅です。

下の2枚の画像を比べてみると、除雪状態に大差があることがわかります。

文学館経由の園路は「歩くスキー」コースになっています。一方キタラ経由はコンサートが毎日のようにあるので、歩行者が多くなっています。

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札幌コンサートホール・キタラ前の除雪作業

文学館経由中島公園駅への園路

 

4頁:池が凍結すると鴨は川へ

 

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←キタラ近くの鴨々川、グランドハイツ中島公園裏

鴨は夏の間は菖蒲池などの池にいます。 12月上旬ころになると池は凍結します。

斜め下の画像でも分かるとおり、池が凍結し始めても、全部凍るまで、鴨たちは池でねばっています。

だいたい12月初旬頃ですが、池は全面的に凍結すると、鴨は川に移動します。 川は流れがあるので、池に比べて凍結しにくいのです。

主な冬の棲息場所は、地下鉄幌平橋裏の鴨々川、キタラ近くの中洲橋、白鶴橋付近の鴨々川、児童会館裏の鴨々川などです。

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池が凍結し始める、そろそろ鴨は川へ、12月上旬

凍結した池から、川に来たばかりの鴨たち


 

5頁:冬の中島公園の楽しみ

 

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←地下鉄幌平橋駅からキタラへの園路

12月は本格的な冬の始まりです。 既に日本庭園、ボート乗場、大中食堂、テニスコートは閉鎖され、歩くスキー、ホワイト・イルミネーションなどが行われています。

正月向け映画「ナショナル・トレジャー、リンカーン暗殺者の日記」の特別試写会が、12月13日豊平館で開かれました。 

全国5ヶ所の国宝・重文で一斉上映されました。豊平館は国指定重要文化財です。

今冬から売店ミドリが通年営業しています。

歩くスキーの関する情報は、体育センター、

歩くスキーをご覧下さい。

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12月上旬の豊平館前の池は凍結し始めている

豊平館玄関前に特別映画試写会の看板


今月の一枚 冬のキタラ

 

北国の音楽の殿堂、札幌コンサートホール・キタラには、やはり冬が似合う。 12月16日撮影

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管 理 人 の つ ぶ や き 

 中島公園にキタキツネ?

最近、中島公園にキタキツネが走り回っていると言う話を聞いた。写真も送ってもらったが、暗くてよく分からない。しかし、場所だけは特定できた。

私自身も12月6日夕方、写真(画像掲示板に掲載)と同じ場所で、キタキツネらしい動物が凍結した菖蒲池の上を走っているのを見た。

カラスさん からの掲示板情報によると、キタキツネは数年前に、よく姿を現したとのことだ。日本庭園の池から、鯉を獲ったのを見たと言う話も聞いたそうだ。

やまとさん からのメール情報でミンクも出没していることも分かった。売店ミドリの前の橋の下にうずくまっているミンクの写真も添付されていた。 

夜行性の動物で明るい時は姿を見せないが、冬になると足跡を見ることが出来るそうだ。カラスさん は やまとさん から、ミンクと思われる小動物が魚を獲っている写真を見せてもらったことがあるそうだ。 

「ここは都会の真ん中、ミンクやキタキツネがいるかも知れないと思うと、不思議だ」と掲示板に書き込んでくれた。

こまどりさん から、動物の足跡に関する情報をもらった。 キツネは肩幅がせまいので1直線になるそうだ。 画像が添付されているので次に紹介する。 (イラストは、こまどりさん提供)

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掲示板155番のカラスさん提供の写真の足跡は、この画像のキツネの足跡に似ている。やはり、キタキツネは来ていると思う。

橋本さんから次のようなキタキツネ目撃情報を頂いた。状況が、こまどりさんが、藻岩山山麓で体験したことと似ているので、こまどりさんから画像を拝借した。 

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(イラストは、こまどりさん提供)

橋本さんの目撃情報要約は次のとおり。

「キタラの横の細い道を歩いておりますと目の前にちょっと小太りのネコがやってきました。よく見たらキタキツネでした。

ちょっと、やせ気味のそのキタキツネは私の顔をじーっと見て何もくれないと分かったらさっさと中島公園駅の方に去っていきました。

ちなみに12月4日午前2時30分頃でした。以前、豊平川河川敷でキタキツネを見たことがあります」


終わりに12月15日付けのカラスさんの掲示板書き込み(画像掲示板No.160)を紹介して、まとめに代えたいと思う。

「札幌市内にはキタキツネがいますが、流石に中央区(円山地区を除く)では滅多に見られません。でも、冬から春にかけての中央区(豊平川、山鼻、中島公園、植物園、北大構内、など)に時々あらわれるようです。

どこを通って来るのかという石川さんの疑問は当然ですが、闇に紛れるように街中を歩いているかもしれません。

1996年4月早朝、植物園近くのSTV局のまえをキツネが歩いていました。そのスナップ(画像掲示板に掲載)ですが、こんな調子に中島公園を横切っていても不思議ではありません。

この時、カメラを持っていたからなんとかこのように証明出来ています」

posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 12月の中島公園