2007年10月31日

2007年10月の中島公園

中島公園2007年10月

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画像左より、母と子の像、藻岩山、サクラマス、彫刻「相響」。中島公園10月の主役はは9月末に鴨々川に遡上・産卵したサクラマス。 初めての行事としては「紅葉ライトアップ」「木立のギャラリー」などがあった。 河川工事も完了し、鴨々川は白鶴橋下流から最高5倍の増水。 豊平館もリニューアル完了、見事なウルトラマリンブルーに。 紅葉の中島公園は美しさを増す。

1頁:初の珍事サクラマスの遡上・産卵

 

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←サクラマスを写真に撮る人

サクラマスは9月25日ごろ、鴨々川に遡上・産卵したのが、最初のようです。

9月29日には北海道新聞にサクラマスの遡上・産卵についての記事が載りました。

その後、鴨々川を観察の為、訪れる人が多くなりました。ほとんどの人は静かに見守っています。一人だけですが、悪戯する子供を見ました。

それで「中島パフェ」の中で場所が特定できる、画像や文言は削除しました。

新聞と違って影響力は極めて少ないとは思いますが、念のための措置です。

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鴨々川のサクラマス

産卵終了、命も尽きる


 

2頁:豊平館塗り替え、紅葉ライトアップ

 

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←塗り替えた豊平館と絵画作家 水戸さん

10月11日の「ラジオなかぱ」放送の打ち合わせを兼ねて、ゲストの水戸さんを中島公園に案内しました。

6月から始まった豊平館塗り替え工事は8月に終了。純白の壁にウルトラマリンブルーが映えています。

10月6・7日に初めての行事「中島公園紅葉ライトアップ」が開催されました。夜の日本庭園、初めての公開です。築山を舞台にコンサートも開かれました。

照明施設はこの日の為に特別に設置されたものです。隣接のホテルの協力で、ホテルのトイレを使用できることになりました。 

秋も深まり冷えてきているので、有難いサービスと思います。

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水面にハッキリ映った夜の豊平館

ライトアップされた日本庭園


 

3頁:10月中旬は紅葉の始まり

 

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←少し紅葉の菖蒲池北西岸の小道

中島公園が一番美しく見えるのは紅葉の秋です。
画像は10月14日ですが、全体が紅葉に包まれるのは、もう少し先です。

そこで、10月の更新は下旬にし、 紅葉の最新画像は「紅葉の中島公園」に収録することにします。

10月14日には半分陸揚げされていたボートも、17日には全部陸揚げされ、しっかりと幌を被せ縛られていました。

11月3日を過ぎれば、日本庭園、テニスコートは閉鎖され、売店ミドリ、大中食堂なども閉店となります。

水飲み場も使用中止。冬モードに入ります。

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もうじきボート乗場は閉鎖、ボートも半分陸揚げ

キタラ向う園路と日本庭園に挟まれた池

 

4頁:中島公園、三つの「初めて」

 

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10月6・7日開催の「中島公園紅葉ライトアップ」

中島公園の「初めて」を三つ並べてみました。

<中島公園紅葉ライトアップ>

夜の日本庭園がライトアップされました。 築山でのコンサートも木々をバックにとても良いふんいきでした。
10月6日・7日はお天気にも恵まれました。

<木立のギャラリー>

小中学生の絵画を木立に展示。 自分の好きな絵を投票する行事です。 ボート乗場付近の森で実施。

<現れた鯉、赤・白・黒と3種確認、3尾か?>

全滅した鯉ですが、ほんの少しだけ見られます。

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木立のギャラリー、見学者が好きな絵に投票する

2005年には沢山いた鯉も、今ではほんの少し


 

5頁:若い人が写生していました

 

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好きです!母と子の像

若い人たちが写生をしていました。 通る人が声をかけて行きます。 珍しいからでしょう。 

中島公園で写生をする人は多いのですが、ほとんどが中高年です。

市内の専門学校の学生さんとうかがっています。 引率は私も参加している、地元の番組「山鼻、あしたもいい天気!」のパーソナリティfico先生です。

写生風景を撮らせてもらいました。 皆さん、一生懸命描いていましたが、お願いすると手を休めて、ポーズをとってくれました。 

有難うございました。 彫刻も喜んでいるでしょう。

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日時計と、写生する人

3人が描いているのは「猫とハーモニカ」


今月の一枚  木下成太郎先生像を描く

  

中島公園で一番価値が高いと思う彫刻。 朝倉文夫の「木下成太郎先生像」を描いている若者に声をかけました。 「写真撮っていいですか?」「いいですよ」「顔写真もいいですか?」「それはちょっと〜ぉ」。 考えてみれば、絵を描いている姿も決まっている。 対角線上から木下先生の声が聞こえるような気がします。

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管 理 人 の つ ぶ や き

 撮れなかったサクラマス 

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鴨々川のサクラマス遡上・産卵の新聞報道があってからは、観察に訪れる人も多くなった。 

サクラマスを驚かさないように、そおっと写真を撮っていると、後ろから声がする。

「あ〜、だめだめ。 もっと姿勢を低くしないと」

振り向くと年配の女性。

「私、写真屋に勤めていたのよ。 カメラ持ってこなくて残念だわ」

「(姿勢を)低くすると水面が反射して光るんですよ」

こちらはモニターを見ながら撮っているので、被写体の状態は言われなくても分かるのだ。

「もっと低くしなけりゃ。 水面ギリギリで撮るのよ」。

 無茶を言っちゃー困る。 そんなことできる訳ない。

こちらは身体は固いし腰痛もちだ。 しょうがない。 切り上げ時だなと、立ち上がる。 

「あら、もう帰るの?」

「いろいろご指導ありがとうございます。 きっといい写真が撮れていると思いますよ。 こちらがホームページのアドレスです」と言って名刺型のチラシを渡す。 どんなに悔しくても、これだけは忘れない。

「そ〜ぉ。これからなのにぃ」

しばらく木の陰に隠れて、彼女が立ち去るのを見届けることにした。


「さあ、撮るぞ!」と再び川に近づくと、今度は違うおばさん。サクラマスをじっと見て「美味しそうだね」と一言。

「食べちゃだめですよ」と冗談めかして言うと、

「食べられないよ〜。 私、獲れないから〜。 ワハハハハハ、ワ〜ハッハ〜、ワ〜ハッハ〜」

サクラマスは撮れなかったけれど、笑いがとれてしまった。 しかも、こんな簡単に。 

    *          *          *          *          *          *          *          *

家に帰ってつぶやく。 「小さな幸せ、いっぱいあるけど大きな幸せないなぁ」

「あんたに大きな幸せなんか来たら、ビックリして死んじゃうよ」                    

紅葉の中島公園(11月3日、10月21日・18日撮影)  

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11月3日撮影、行啓通より札幌コンサートホール・キタラに向う道路

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以下10月21日撮影、菖蒲池北側、こぐま座近くの橋より撮影

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10月21日撮影、菖蒲池西岸より

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10月21日撮影、日本庭園、八窓庵は復元工事中、2008年秋復元工事完了予定

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10月21日撮影、橋、左 菖蒲池、右 豊平館前の池

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10月21日撮影、自由広場

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10月21日撮影、札幌コンサートホール、キタラ近くのイチョウ

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10月21日撮影、鴨々川、キタラ駐車場近く

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10月18日撮影、朝の中島公園は霧に包まれていました。 豊平館の後ろのビルが霞んでいす。

posted by H.Ishikawa at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 10月の中島公園